仮想実社会データを用いたリアルスケール社会シミュレーションの実現
村田 忠彦, 原田 拓弥
計測と制御, Vol.62, No.1, pp.9-14, 2023-01-10
Abstract
リアルスケール社会シミュレーション(RSSS)では、住民基本台帳や国勢調査の個票を大規模エージェントシミュレーションに直接利用することが難しいという制約がある。そこで本研究は、公開統計から仮想世帯を合成して「仮想実社会データ(=人口データ+基本行動データ)」を整備するための方針と要素技術を整理した。サンプルを用いないシミュレーテッドアニーリングにより、家族類型に基づく世帯・個人属性(年齢、性別、産業等)を統計に整合させて全国規模で合成し、建物への割当てや、誤解を避けるための利用条件(プライバシー配慮を含む)も示す。さらに国勢調査と経済センサスを連結して就業者の常住地—従業地を小地域単位で推定し、夜間人口(静的分布)から昼間人口(動的分布)へ拡張することで、交通需要推計、災害時被災推計、パンデミック時のテレワーク支援などの精密な政策・事業評価に資する基盤を提示した。
BibTeX
@article{村田2023,
title = {仮想実社会データを用いたリアルスケール社会シミュレーションの実現},
author = {村田 忠彦 and 原田 拓弥},
journal = {計測と制御},
volume = {62},
number = {1},
pages = {9-14},
year = {2023},
month = {01},
publisher = {計測自動制御学会},
doi = {10.11499/sicejl.62.9}
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