住宅内心停止へのAED利活用促進に向けた社会シミュレーション分析―相模原市を対象として

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論文情報

  • 著者:江尻 雄一,原田 拓弥,大内 紀知,村田忠彦,佐々木美絵
  • 会議名:計測自動制御学会 システム・情報部門 第24回社会システム部会研究会
  • 発表日:2021-03-06
  • 記述言語:日本語
  • 発表形態:口頭発表
  • URL:https://journals.socsys.org/symposium024/pdf/024-012.pdf

概要

日本国内には推定約60万台のAEDが設置されているが,2018年の心停止傷病者79,400人のうち,一般市民によってAED使用された傷病者数は1,254人であり,AEDの活用が十分に行われているとは言い難い.そこで本研究では,神奈川県相模原市を対象に,住宅内心停止を想定したAED配置に関する分析を行う.また,AED利活用促進に向け,社会シミュレーションによる分析を行う.結果から,現状のAED配置が不十分である可能性や,「より多くの傷病者が発見された場合」,「より多くの発見者がAEDの運搬を試みた場合」,「AEDの追加設置を行った場合」にAED使用率の向上やAEDまでの距離の短縮といったAED利活用促進につながることを示した.