空き家推定による空き家分布の現状把握に関する研究構想

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論文情報

  • 著者:堀口大輝,原田拓弥
  • 会議名:計測自動制御学会 システム情報部門 第33回社会システム部会研究会
  • 発表日:2023-08-27
  • 記述言語:日本語
  • 発表形態:口頭発表

概要

平成30年時点での全国の空き家数は約849万戸であり,総住宅数に対する空き家の割合は13.6%と昭和38年の2.5%から上昇し続けている.管理が不十分な空き家の増加は,建物の崩壊や周辺住宅への被害,治安や景観の悪化,税収の減少などの影響を及ぼしている.人口減少や高齢化により,今後も空き家は増加すると予想され,深刻な問題となる可能性がある.平成27年には「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されたが,空き家の実態調査は調査員による現地訪問で行われており時間と労働コストの問題から空き家対策は難航している.本研究では住宅数と世帯数を用いて空き家の分布を推定し,現状を把握することで空き家対策推進につなげること目的とする.